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住宅ローン関連ニュース:
今後、住宅ローン金利は上昇する!?
消費者の金利観が変化

このページでは、住宅ローンに関する各種ニュースや情報をご紹介します。今回取り上げるニュースはこちら。
2015年8月20日

ノムコム

不動産購入に関する意識調査アンケート




※抜粋

<解説・異論・反論>

最近、何度も同じ書き出しで読者の皆さんだけでなく記者自身もやや食傷気味の話題であり申し訳ないのですが、どうも7月の中旬くらいから住宅ローンに対する関心の低下を感じています。

低下と言っても1〜2割といったイメージですので大騒ぎするものではないのですが、ただボーナス支給などをキッカケに住宅や住宅ローンに対する関心が高まるのかなと考えておりましたのでそのギャップもあって強い違和感を感じていたわけです。

その理由としては猛暑や夏休み・盆休みなどの季節的・気候的な要因があり得るのではないかと推測しておりますが、しかしそうした「直感による仮説」とは違い、悪影響を及ぼしているのが確実なのが最近の金利動向ですね。何かと言えば1月を底にして市場の金利も住宅ローン金利もジワジワ上昇してきたのです。

いつもご案内している長期金利の推移はこのようになっています。



全体的には大きく2回の金利上昇があったということですね。それに呼応するように住宅ローン金利も3月・4月、そして6月・7月と2ヶ月連続×2回上昇してきました。そうした中で住宅ローン需要が低下するのも当然かもしれません。

ここまでそうした住宅ローン需要の減速が表面化してこなかったのは期末の住宅ローン需要やまさにボーナス支給に伴う住宅ローンニーズがあったからで、そうした追い風がなくなった7月半ばのタイミングでようやく住宅ローン市場の実態が表面化してきた、という可能性はありそうですね。

実際に住宅ローン需要の推移にかかわる統計データが出てくればチェックしてみたいと思います。

一方でそうした金利の変化に伴う消費者の意識の変化については、先日発表された、野村不動産アーバンネット社が、不動産情報サイト「ノムコム」の会員を対象とした「住宅購入に関する意識調査」によってうかがうことができます。

この調査は2015年7月10日〜16日に実施されたもののようですので、まさにホカホカの調査結果です。ぜひ住宅関係各社におかれましてもこれくらいのスピード感で調査結果を発表していただけると大変ありがたいです・・・。

では気になる消費者の最近の金利上昇傾向を受けた今後の金利観ですがこのようになっています。



有意に変化していますね!具体的にはトップ2がこのように変化しているわけです。

・金利は上がっていくと思う : 30.8% → 40.2%
・ほとんど変わらない    : 48.9% → 42.1%

つまり半年前と比較して「金利上昇懸念」が大きく膨らんだことになります。過去3年間の水準からすれば前回=1月の調査結果におけるそうした「金利上昇懸念」が極端に後退しすぎたという面はあるのかもしれませんし、「金利は上がっていくと思う」と答えた方が40.2%というのはそれでも「十分低い」と考えられるのかもしれませんが、相対的には消費者の方々の金利上昇に対する不安が増したのは間違いありません。

もちろんそうした金利上昇懸念がもたげることで住宅ローン需要が刺激されるプラスの効果はゼロではないと思いますが、ただ「金利が上がって住宅ローン需要が盛り上がる」というのは常識的にはあり得ませんので、やはり全体的にはこうした傾向が最近の住宅ローン需要に悪影響をもたらしたのは確実そうですね。

ちなみに全体を俯瞰するとこうした「金利上昇懸念」は2013年7月にピークアウトした後、少なくともこの1月までは順調に低下してきたことが分かります。

これはつまり・・・この3年間の金利の推移と全く同じということですね!

要するに、当たり前と言えば当たり前ですが、金利が上昇すれば消費者の金利上昇懸念が増し、金利が低下すれば消費者の金利上昇懸念が後退することを意味しております。つまりは消費者の金利観は足元の金利動向に極めて強い影響を受けるということですね。

翻って直近の市場金利の動向をチェックしてみると、上記グラフの通り6月にピークアウトした後、徐々に低下していることが分かります。そうした動きを受けて今月=8月の住宅ローン金利は3ヶ月ぶりに低下しましたし、このままいけば9月の住宅ローン金利も2ヶ月連続の低下となるのは確実です。

だとすると早晩、一旦上昇した消費者の「金利先高観」が低下する可能性は高いですね。そうなると住宅ローン需要が再度回復してくるのかどうか・・・注目です。

実際のところ、当サイトのトラフィックもお盆明けから回復基調にありまして、そうした需要回復を肌で感じているところであります。

消費者の立場から言えば、住宅ローン需要が増えれば良い・減ればダメ、というわけではありませんが、金利が低下すること自体は歓迎すべきことですね。再び金利が低下していくことを期待したいと思います。

ちなみに。

興味深いのは同じ調査での「金利タイプ選好」の変遷で、「住宅ローンを借りるとしたらどの金利タイプを選びますか。」という質問の結果はこのようになっています。



今回の調査では上述の通り金利上昇懸念が拡大したわけですから、当然、変動金利より固定金利、固定金利より全期間固定金利が選好されてしかるべきですが、その結果は・・・全く逆ですね!

全期間固定金利のシェアが低下しこの3年で最低となった一方、反対に変動金利のシェアは拡大しこの3年で最高となっています。

「金利は上がっていく」と思う人が増えているのに変動金利のシェアが拡大し、全期間固定金利のシェアが低下するというこの矛盾をどう説明しますかね?

もちろん「金利は上がっていく」と思っている人は増えたと言っても全体の40.2%であり、その人たち全員が固定金利を選んでもまだ固定金利全体のシェアには届かないことから根本的に矛盾しているとは言えないのかもしれませんが、しかしトレンドの動きとして矛盾しているのは間違いありません。

現段階でこうした動きに合理的な説明は難しいですが、次回の調査結果がどうなるのか注目ですね。もしかすると、「短期的な金利先高観」とは別のところで「長期的な変動金利選好」といった動きがあるのかもしれません。つまり金利の見通しにかかわらず「変動金利ファン」が徐々に増えている可能性ですね。

歴史的に見れば低金利が20年以上続いているほか、異次元の金融緩和によりさらに低金利が強化されているわけですから、そのように変動金利に対する信頼感・安心感が増している可能性はゼロではありませんが・・・、まぁでもおそらく「たまたま」でしょうね。

こうした住宅ローンの金利タイプに関する調査は他にもいくつかありますので、最近の金利の動きを受けてどのように変化しているのかも含めてWチェックしていきたいと思います。

参考になさってください。

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