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[8月の住宅ローン金利予想]
長期金利は0.4%台も視野 住宅ローンは広く低下へ

このページでは、足元の金利動向から、来月の住宅ローン金利を予想します。
2014年7月15日

長期金利は0.5%台に突入 0.4%台も視野


■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)



<編集部からのコメント>

先月のこちらのコラムでは、当サイトへのトラフィックなどから、「足元では住宅市場も徐々に回復してきている可能性の方が高い」とご案内したのですが、その後のニュースを見ても住宅市場が底入れされた、回復してきた、といった内容のものは一切流れておりません。

記者の見込み違いだったのですかね・・・大変失礼しました。

ただ少なくとも住宅ローン需要の方は確実に回復してきているように感じておりまして、これはおそらくボーナスシーズンという季節的な要因に加えて、ネット銀行を中心にさらに住宅ローン金利を引き下げてきたことが背景にあるのではないかと思います。

ちなみに住宅市場が拡大していない中で住宅ローンの競争が激しくなるということは、限られたパイを奪いあうわけですから、だんだんサバイバル・デスマッチの性格を有することになります。

つまりはどこかで撤退する動きが出てくるということですね。

SBIホールディングスが傘下のSBIモーゲージをカーライルグループに売却するというニュースがありましたが、これはまだ例外中の例外です。ということは、いくら住宅ローンの競争が激しくなったと言っても銀行業界全体ではまだまだ余裕がある状態と考えることもできますが、果たして実態はどうなのでしょうか・・・。

もちろん住宅ローン利用者からすれば競争が激しくなるのは大歓迎ですが。

さて、来月=2014年8月の住宅ローン金利を予測する前に、いつものようにまずは住宅ローン金利と関係の深い長期金利のこれまでの推移を振り返ると、昨年4月に発表された新たな金融緩和策はまさに「異次元」とも呼べる大規模なものだったわけですが、むしろその後金利は急上昇し一時は0.9%台に乗せるなど、金融緩和策により金利が上昇するという、常識とは「真逆」の動きとなりました。

それだけ国債市場が異次元の金融緩和の影響を消化できず混乱してしまった、ということなのでしょうね。

ただ上記グラフのとおり、そうした金利の混乱も徐々に沈静化し、昨年5月にピークアウトした長期金利は7月半ばから低下し始め、足元では0.54%前後まで低下しています。グラフ全体を眺めても全体的には右肩下がりですね。

直近の長期金利は0.535%となっており、先月のこの時期の0.600%からも大きく低下しています。

先月は 「0.6%の壁はかなり分厚い」と述べたわけですが、今やそれをあっさり下回り、徐々に0.4%台も視野に入ってきましたね。金利低下が新たな局面に入りつつあるのは間違いなさそうです。

このように低下が続く日本の金利ですが、相関が指摘されている日本の株価とアメリカの金利をそれぞれチェックするとこのようになっています。まず日本株はこう。



次にアメリカの金利はこう。



日本株は徐々に持ち直しつつあるもまだ水準的には15,000円台にあることに加え、アメリカの金利も緩やかな低下傾向にあります。金融緩和の縮小が一足早く決定され、金利の上昇が120%確実と目されていたアメリカの金利が低下するというのは意外ですが・・・。

先月もご案内しましたが、欧州中央銀行であるECBが金融緩和の究極の一手である「マイナス金利」を導入するなど、新たな金融緩和を模索する中で、世界的に金利低下圧力が高まった、ということなのかもしれません。

最近ではポルトガル銀行の経営危機も報道されておりまして、これも金利の低下要因となってきます。ということでドイツの長期金利をチェックするとこうなっています。



こちらは金利低下傾向が日米より鮮明ですね!

こうした点を勘案すれば日本の金利が低下傾向にあるのも当然と言えそうです。もちろん住宅ローン金利の面ではありがたい状況ですね。

そうは言いつつ、長い目で見れば、アメリカの金融緩和縮小に伴うアメリカ金利の上昇や円安ドル高の進展、そしてその恩恵を受ける形での日本株上昇の可能性があり、日本の金利も相応に上昇圧力を受けることになります。

あくまで「長い目で見れば」ということですが・・・。

ということでより長期的に、2000年からの長期金利の推移を振り返るとこのようになっています。



長期金利は中長期的に見ても、「歴史的な低水準」にあることがよくわかります。仮に今後、長期金利が0.1%や0.2%上昇したとしても、史上最低水準であるのは間違いありません。長期金利が1%を下回る時期というのは実はそれほどないのですね。

一方で。

前回の景気回復局面である2003年〜2006年ごろの金利推移を見てみると、2003年には長期金利が0.5%前後という過去最低水準まで下がったのち、その後1.5%近くまで跳ね上がっていることが分かります。

たかが1.5%ではあるのですが、されど1.5%と言えます。今の長期金利の金利水準からすれば2〜3倍ですし、仮にそうなれば住宅ローン金利も当然、相応に上昇することになります。

2003年当時、世界経済の見通しが大きく好転したことや、小泉政権への期待、りそな銀行への公的資金注入により金融不安が大幅に後退したことに加え、「VaR」と呼ばれるリスク管理手法に起因する「VaRショック」と名づけられた「国債の投げ売り」が金利上昇を加速させたと言われてますが、そもそも金利のバイオリズムとして、「好景気の前が最も金利が低い」のだとすると、長期的に見れば、これから金利が上昇する可能性というのはそれなりにありそうです。

繰り返しになりますがこれは「長期的に見れば」ということであり、上記の通り異次元緩和が実施されている間は、金利が極めて上がりにくい状況にあること自体は変わりませんが、それでも今の歴史的な低水準からすれば、「これ以上下がるとしても限定的」という点で上昇する余地は相応にあります。

いずれにしても、今が住宅ローンの借入・借り換えの絶好の機会であることは間違いありません。多少の金利変動に左右されることなく、ぜひこの好機を上手に活用してもらいたいと思います。

さて前置きが長くなりましたが、2014年8月の住宅ローン金利を占う上で、いつものように、早めに来月の金利を発表しているソニー銀行の住宅ローン金利をチェックすると・・・あらま、まだ発表されておりませんね。

おそらく一両日中に発表されると思いますので気になった方はチェックしてみてください。

気を取り直して、これまたいつものように今月の国債の平均金利と、先月のこの時期の国債の平均金利の差をチェックするとこのようになります。

◆7月15日現在の今月の国債の平均金利と、先月中旬までの国債の平均金利

・1年  : 0.08% → 0.07% (−0.01%低下
・10年 : 0.60% → 0.55% (−0.05%低下
・20年 : 1.47% → 1.43% (−0.04%低下
・30年 : 1.70% → 1.70% (変わらず)

結構、下がっていますね!特に10年もの金利は0.05%も下がっているということになります。0.01%刻みで金利を変更することはなくても、0.05%動けばさすがに住宅ローン金利を変更してくる銀行が多いのではないでしょうか?

だとすると、今後の金利動向次第ではありますが、8月の住宅ローン金利は広範囲に利下げの動きが広がるかもしれませんね!少なくとも金利を引き上げてくる銀行はほとんどないと思います。

期待したいところですね。

最後に住宅ローン「変動」金利について。

上記の通り長期金利は低下傾向にあるわけですが、毎回ご案内しているように、人気の住宅ローン変動金利タイプのベースとなるのは長期金利ではなく「短期金利」です。

そしてこの短期金利については、日銀が完全にコントロールしているために、上がることも下がることもなく引き続き「超・低金利」を維持しているのですね。

実際、7月15日現在の代表的な短期金利である「無担保コール翌日物」金利は「0.066%」と上記の国債金利と比較しても文字通りケタ違いの低金利=ゼロ金利となっています。1ヶ月前の金利は「0.067%」でしたから、ほぼ変わらない水準を維持しているということですね。

日銀のこうした短期金利の引き下げ政策=ゼロ金利政策は、日銀自身が明言しているように十分なインフレ状態となるまで続けられますので、短期金利はまだまだ低金利が続き、それはつまり、住宅ローン変動金利タイプもまだまだ低金利が続くことを意味します。

そもそも少子高齢化が進む日本では、円安や増税などの一時的な要因を除けば、十分なインフレなど永遠に起こらないかもしれませんしね。

住宅ローン金利が上昇した、低下した、と言ってもそれはあくまで10年固定や20年固定といった「固定金利タイプ」の話であり、「変動金利タイプ」は基本的にはゼロ金利政策が復活した2008年12月以降の5年以上全く上昇していません。

つまり変動金利タイプをご検討の方は、長期金利の変動に一喜一憂する必要は全くない、ということですね。こちらも参考になさってください。

みなさんが来月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。

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