※当サイトには広告リンクが含まれています。
<編集部からのコメント>
夏のボーナス支給もピークを迎えつつあると思いますが、今年の夏は最近の景気回復を背景にボーナスを増やす企業が多いという話を耳にします。
会社の業績もボーナスの支給方法も最近は多様性がありますので、「みんながみんな増える」なんてことはないと思いますが、幸運にして期待以上のボーナスを手にされた方は、ぜひ有意義にご活用いただければと思います。
もちろん、例年より消費を増やしていただければ、国内景気がさらに良くなるのは間違いありません。・・・そこまで大局的に考える必要はないかもしれませんが、年に2回くらい、頑張った自分や家族に「ご褒美」があってもバチは当りませんね。
とは言いつつ、ボーナスを全額使い切ってしまうような江戸っ子は少数派だと思います。多くの良識ある方は計画的にお使いになるのではないでしょうか。
特に住宅ローンを抱えている方は、「浪費している場合ではない」というのが正直なところかもしれませんね。住宅ローンを利用されている世帯はちょうどお子さんの教育費が増えていくステージに入っている場合も多いでしょうからなおさらです。
そのように住宅ローン利用者の方がボーナスを消費ではなく、有効に運用しようとした場合にどういった手段が有効なのでしょうか?一般的には以下3手法が考えられます。
1.定期預金に預ける
2.株式などの投資にまわす
3.住宅ローンの繰上げ返済に充てる
ご存知の通り定期預金の金利は0.00X%という状況ですから、経済合理性から言えば定期預金は論外ですね。
となると投資か住宅ローンの繰上返済か、ということになりますが、どちらを選ぶか基準自体はシンプルで、「住宅ローン金利以上に投資で儲けられる」なら投資を、そうでないなら住宅ローンの繰上げ返済を選ぶべき、ということになります。
ただし。
残念ながら基準はシンプルでも、この「住宅ローン金利以上に投資で儲けられる」という質問に正しく答えられる人はいません。もちろん、「これまで年利30%以上のリターンを維持してきた」というような方はおられるでしょうけれど、それはあくまで過去の話であり、未来の投資リターンを約束してくれるものではありません。
もしかすると、これまで年利30%のリターンを得てきたのなら、これから年利マイナス30%が続き、世間一般の投資リターンの平均値に戻っていく可能性も十分あります。
日本人が投資するとすれば、昔も今もその一番人気は「日本株」投資なわけですが、日経平均の超長期のグラフを見ればその戦績は一目瞭然ですね。
89年のピーク以降、ずっと右肩下がりで下がり続けてきたことが分かります。
しかも対数表示なので、目盛りは上に行けば行くほど狭まります。つまりこのグラフの見た目ほどは改善していない、ということですね。実際、ピーク時は約4万円なのに対して、足元では1万5,000円ですから、半分も回復していません。
こうした長期的な下げ相場にある日本株に投資しても勝てるわけがありませんね。とするとやはり、ボーナスの有効な使い道は住宅ローンの繰上げ返済、ということになります。
実際、投資というのはよく言われるように、リスクとリターンが相関しておりまして、ハイリターンであればハイリスクとなるわけですが、住宅ローンの繰上げ返済は当然、ノーリスクです。
つまり住宅ローンの繰上げ返済は「ノーリスク・ミドルリターン」といった位置づけとなりまして、もちろんこうした運用商品は理論的にも現実的にもありえません。よく「住宅ローンは最上の資産運用」と言われますが、それにはこうした背景があるのですね。
ただボーナス資金をのべつまくなしに住宅ローンの繰上げ返済にまわすことに違和感を覚える方もおられるかもしれません。
その背景の1つは「繰上げ返済しすぎると、もしものときの預金がなくなって不安」というものです。その気持ちはわからなくもないですが、そうした場合でも漠然と預金に貯めておくのではなく「生活費の3ヶ月分」「生活費の6ヶ月分」といった明確な基準が重要です。
ちなみに新生銀行のように、繰上げ返済した元本分はいつでも返済がストップできるサービスを提供している住宅ローンもあります。こうした住宅ローンを利用すれば心配せずにどんどん繰り上げ返済できますね。
>>>新生銀行の住宅ローンについて詳しくはこちら
あるいは「繰上げ返済してしまうと住宅ローン減税のメリットが減ってもったいない」と思われる方もおられるかもしれません。 それについてはこちらのコラムでもご案内しましたが、ほとんどのケースで、「住宅ローン減税より繰り上げ返済の方がトク」という試算結果となりました。
>>>住宅ローン減税vs繰上げ返済、どっちがオトク?
このように考えるとやはり、ボーナスの使い道としては、住宅ローンの繰上げ返済が最もトク、という結論となりそうですね。
しかし。
せっかくなので、この「住宅ローンの繰上げ返済」を上回るメリットの可能性がある使い道を付け加えると・・・「住宅ローンの借り換え」が挙げられるかもしれません。
住宅ローンの繰上げ返済をしてもそのメリットは毎回、最大で30万円程度だと思いますが(それでももちろん大きいですが!)、借り換えをすればうまく行けば数百万円単位でコスト削減が達成できます。
「借り換えなんてボーナスと関係なくすればいいでしょ?」と思われる方も多いかもしれませんが、実際に借り換えしようと思うと、銀行に払う手数料や登記関係費用など、50万円前後の費用が発生します。
こうした費用は原則として自分で用意しないといけないので、お財布が寂しいときは意外に借り換えはできないものなのですね。
ボーナス資金の使い道として、預金か、株か、繰上げ返済か、と迷われている方はぜひ「住宅ローンの借り換え」も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
なお当サイトでも人気の新生銀行やイオン銀行、住信SBIネット銀行はいずれも借り換えシミュレーションを提供していますのでこちらもご利用ください。
>>>新生銀行の借り換えシミュレーションはこちらから
>>>イオン銀行の借り換えシミュレーションはこちらから
>>>住信SBIネット銀行の借り換えシミュレーションはこちらから
参考になさってください。