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2011年度第3次補正予算により、再開された住宅エコポイントのポイント申請受付が2012年1月25日から開始される。国土交通省と環境省、住宅エコポイント事務局が12月1日、発表した。
再開した住宅エコポイントは、東日本大震災被災地を優遇しつつ、環境に配慮した新築やリフォームなどに様々な商品と交換可能なポイントを発行するもの。具体的な制度内容については、同制度ホームページ(http://fukko-jutaku.eco-points.jp)に掲載している。
<編集部からのコメント>
住宅版エコポイントがついに再開されるようですね。本家エコポイントは終了して久しいですが、こちらは震災の影響や、節電への効果を期待しての再開ということなのでしょう。たぶん。
記者自身は昔も今も、住宅版エコポイントの効果に懐疑的であります。最大20万円や30万円相当の補助では、数千万円の費用がかかるマイホーム需要を喚起するのには全く力不足だと思うからです。
起こるとすれば若干のリフォーム需要くらいかな?と思っておりましたが、その後の報道を見る限り、前回の住宅版エコポイントは「相応の効果があった」という解釈がなされているようですね。
それがどこまで正しいのかは分かりませんが、もしかすると「そろそろ買おうかな?」「そろそろ建てようかな?」と思っていた人の「最後の一押し」くらいにはなったのかもしれません。
さてその復活版・住宅エコポイントの申請受付は来年1月25日から、ということのようですが、詳細はこうです。
◆復興支援・住宅エコポイント
1.エコ住宅の新築
期間 : 平成23年10月21日〜平成24年10月31日に建築着工したもの
対象 : ・省エネ法のトップランナー基準相当の住宅
・省エネ基準(平成11年基準)を満たす木造住宅
ポイント数 : ・被災地/1戸あたり300,000ポイント
・その他の地域/1戸あたり150,000ポイント
※太陽熱利用システムを設置した場合、それぞれ20,000ポイントを追加。
2.エコリフォーム
期間 : 平成23年11月21日〜平成24年10月31日に工事着手したもの
対象 : ・窓の断熱改修
・外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
ポイント数 : 1戸あたり300,000ポイントを上限。工事等内容に応じて2,000〜100,000ポイント。
※耐震改修を行った場合は1戸あたり300,000ポイントの上限とは別に150,000ポイントを加算。
申請は来年1月25日からですが、対象期間は10月21日と11月21日にさかのぼるようですので、検討されている方や、すでに着手されている方で対象期間内の方はひとまず安心ということですかね。
しかしなぜ、対象期間が微妙に違うのでしょうね?前回もそうなんでしたっけ。
また、今回はコンセプトが「復興支援・住宅エコポイント」となっている点からも分かるとおり、被災地には手厚いポイント数となっております。これは理解できる点ではありますが、対象物件のほとんどは被災地以外になるのでしょうから、その場合、例えばエコ住宅で15万円相当というのは、効果はどうなのでしょうね?
まぁ、そもそも本格的な需要喚起を狙ったものというよりは「最後の一押し」的な位置づけなのであれば金額の多寡はあまり関係ないのかもしれませんけれど。
せっかく、なけなしの税金が投下されるわけですから、納税者としても、しっかり効果が上がることを期待したいと思います。